2023/10/27
すくすくサロン開催(2023年度③)
今年度3回目のすくすくサロンを10月19日に開催いたしました。
今回は、北海道教育大学札幌校の齋藤真善先生をお招きして、
『当事者が語る学校』というテーマで発達障がいのある子どもの主に学齢期についてお話していただきました。
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大人になった当事者が学校時代を振り返り“あの時はこうだった”とお話しされた内容などを元に、とてもわかりやすく、当事者の“思い”や“困りごと”を解説していただきました。
例えば、『学校に辿りつかない』と言う事象に関して当事者視点から見てみると
・時間通りに学校に行く訓練と言うものをしていなかった
・今何時かはわかっていても時間の流れという概念が分からなかった
・通学中周りの子どもの急ぐ様子を認識することができていなかった
といった困り感を感じているそうです。
このように登校すること1つに対しても、子ども達には様々な課題があるという話を具体的に聞いたことで、
来年度小学校入学を控えている保護者の方からは「想像しながら聞くことができよかった」と言う感想も寄せられていました。
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質疑応答の時間では
“困り感のある子どもに教えたとしても反発するので伝えることが難しい。どの様に親子関係を築くと良いか”
と質問がありました。
先生からは
「子どもからすると親は“定型発達の人”であり、その立場からの教えは子どもにとって“それじゃない!”とピントのズレたサポートである可能性も考えられる。子どもをこちら側に引き寄せるサポートではなく、子供にこちらから寄っていき子どもの立場を想像する事が大切」
とアドバイスがありました。
また、
「子どもが家庭で困らないようにトラブルの元を排除するばかりではなく、トラブルや困難な出来事にどう対処していくかを寄り添いながら子ども自身が考える手助けをしていく。それが子どもの実践的な学びに繋がり、大人になった時に役立つ力になりうる」
と講演を通して何度も先生が繰り返された“意識的に家庭で子どもが小さい時から繰り返し教えていく重要性”についてアドバイスをいただきました。
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参加された方々からは、
・(子どもを理解するため)親が自閉症を演じてみると言うのは良い案なので実行に移してみたいです。
・子どもの感情の言語化を家でもしてみたいです。
・本人に考えさせる、あなたは他の人と違うからこうして行こうね、と少しずつ伝えていきたいです。
・親は鈍感を演じ、子どもに考える経験を沢山させたいと思います。
といった感想が寄せられました。
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今回で今年度のすくすくサロンは全て終了致しました。たくさんの保護者の皆様にご参加いただきありがとうございました。次年度も開催の日程が決まりましたらお知らせいたします。